Preparation for Christmas

そろそろクリスマスの準備をしましょうか。

我が家では私や娘たちがクリスチャンの学校へ通っていたこともあり、クリスマスは一年の中で一番幸せな一時です。
教会に行って礼拝をして家でクリスマスのための食事を作ります。これは子供たちが大人になるまで続けていた習慣です。
まだ私が小さい頃、クリスマスには従姉妹たち全員が祖父祖母の家に一家中で招かれ、クリスマスの会をよくしたものです。応接間には大きなクリスマスツリーが飾られとても綺麗で印象的でした。きっと自分が小さかったので大きなクリスマスツリーだと思ったのでしょう。


母が選んでくれた可愛い姉妹お揃いの洋服を着て、お洒落な気持ちで出席したのを記憶しています。祖母たちはそれぞれの子供たちが喜ぶようにプレゼントを綺麗な包装紙やリボンで包み、ツリーの下に名前を書いて置いていてくれました。クリスマスのパーンと音がするクラッカー、三角帽子などの紙袋を開ける瞬間は今でも覚えているから不思議ですね。
私たち従姉妹たちは一年のそれぞれの行事の意味合いや楽しみ方を祖父や祖母、両親から学びました。このような体験話は60歳近くなった今でも親戚が集まるたびに楽しい思い出となって語られます。
私も3人の子供たちへは小さい頃、私が親から学んだことを同じように続けています。クリスマスが近くなると「今年はどうする?」と誰ともなく話がでます。
飾り付けのオーナメントも年々増えてそれぞれの思い出のものが屋根裏部屋に沢山置いてあります。どんなに古くなっても毎年出してあげないと淋しいですね。
「これは中学生のときに代官山のクリスマスカンパニーで買ったの覚えている?」なんて話しながらダンボールを開けては思い出話が尽きません。
お嫁に行った由美子はやはり彼女の思い出があるようで結婚後の初めてのクリスマスは家から自分の分を持っていきました。口には出さなくても銘々が同じことを感じているのでしょう。


一昨年は初めて家に2日連続で100名近くの友人を招待しました。
好きな時間に好きなだけ遊んでいただく計画を立てました。それも朝から晩まで。仕事から帰って来た後も休む間もなく、準備の飾り付けのために夜遅くまで大変でしたが、思い出深い楽しいものになりました。人が大勢すぎて重なり合うような時間もありましたが、お料理もすべて手づくり、凝ったものではありませんでした。チキンやいろいろな種類のサラダ、ケーキなど、ほとんどいつものクリスマス料理と変らないものばかり。お土産は子供たちの作ったクリスマスクッキーです。クッキーは焼いても焼いても足りないほどの量で、家中クッキーのよい香りで一杯になりました。寒い朝、令子と由美子と三人で真っ暗な朝、目をこすりながら市場でお花をたくさん買ってきたのも嬉しかったですね。


毎年行っているクリスマスリース作りのセミナーも今年で4回目。その日だけお目にかかる人たちも年々増えています。
もみの木やユーカリ、松ぼっくり、シナモンなどの香りがクリスマスの幸せを思い出させます。子供から大人まで思い思いのクリスマスリースを作るのですが、それはとても幸せな瞬間です。


バックグランドの音楽も随分たまりましたよ。ビング・クロスビー、フランク・シナトラ、それぞれ思い出の曲ばかり。その中には学校時代に味わった讃美歌やオペラ歌手が歌っているものなど本当にいろいろ沢山です。
一昨年は河口湖で、“これからは中国だ“ということで、中国に興味がある友人(様々な職業)だけを招いた変わったクリスマスパーティを開きました。
幸い河口湖のキッチンはオープンキッチンですので、セルフサービスで好きなときにスープを飲んだり、餃子も大きなフライパンを用意して自分で焼いていただくというようなスタイルの風変わりなクリスマスの食事でした。異業種交流とクリスマス、面白いでしょう?
凍ってしまいそうな日なのに、アンティック・カーに乗ってラルフローレンのロングコートで大きなお花とシャンパンを持ってきてくださった物静かなIT関連の仕事をしていらっしゃる紳士、横浜の中華街の美味しいお菓子を沢山選んできてくれたチャイニーズ、風邪をひいて声も出ないのに中国のアートの話を何時間も枯れた声で話し続けた画廊のオーナー、料理が好きでキッチンから離れない、子供の友人のご主人、土壁の話をとうとうと述べていた画家など、参加した人たちも個性的でした。外に置いておいたポインセチアが帰るころには凍ってしまったのでびっくりしました。
昨年は、家庭画報の取材のお話をいただき、9月には河口湖のアトリエを全部クリスマスイメージにしてしまったので、何だかとても早くクリスマスが来てしまいました。その撮影は台風の日だったので思うようにはいかなかったのが今でも悔やまれます。そういうわけで河口湖での昨年のクリスマスはなかったのですが、雪の日に一人で運転してクリスマスの雰囲気を楽しんできました。
クリスマスツリーにライトをつけて音楽をかけて、何時間もボーっと暖炉の前で一年を振り返りました。又知らないうちにうたた寝をしたのは幸せで素敵でした。暖炉の前で孫のセーターでも編む姿、そろそろでしょうか?


今年もそろそろクリスマスの準備をしようと思います。
今年はクリスマスリースだけではなく令子のクリスマスケーキ作りや由美子のお花のプレゼントオブジェ作成、私のテーブルセッティングやクリスマスパッケージなどもみんなでしたいと思います。
皆様もよろしかったら私たちと一緒に飾りつけやリースつくりをしませんか?
* 12月にクリスマスリースをつくるセミナーを開催致します。
詳しくは“What's New”情報をご覧下さい。

Written by Akemi Sugawara